学生生活・就職のTOPICS 「法学部カフェ~卒業生と話そう~」を開催ー世界で活躍する卒業生、篠崎香子教授を迎えて
「自分の魂が震える選択を」世界で活躍する卒業生、篠崎香子教授を迎えて
3月12日(木)、本学の交流スペース「つながるめ」1階にて、法学部主催のイベント「法学部カフェ~卒業生と話そう~」が開催されました。
法学部は2027年に開設40周年を迎えます。これまで多様な分野で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。本イベントは、学生が卒業生と気軽に交流できる機会を通して、自らのキャリアや生き方について考えるきっかけとなることを目的としています。
今回のゲストは、法学部の卒業生であり、現在はオーストリアのザルツブルク大学(Paris Lodron University Salzburg)で社会学・人文地理学部の教授を務める篠崎香子(しのざき きょうこ)先生です。国際的な移住やジェンダー、人種差別、エコロジーをテーマに、社会のあり方を鋭く、かつ温かい視点で研究されている篠崎先生。今回は篠崎先生の一時帰国に合わせ、学部を超えて学生たちが集まる貴重な対話の場となりました。
理系から法学部へ。世界を見つめる原点となった体験
前半は、篠崎先生の学生時代の歩みが語られました。人生の転機となったのは高校生の頃、研究者であるお母様に同行して訪れたバングラデシュでの経験です。
「自分と同じ女性でありながら、環境が全く違う同世代の女性たちを目の当たりにし、『自分の置かれた立場で何ができるのか』を考えさせられました」と振り返る篠崎先生。社会の仕組みを学ぶために理系から文系へ転向し、本学法学部へ進学。大学3年次にはアメリカの大学へ留学を果たしました。
当時はまだ前例のなかった単位互換制度の活用など、困難な壁もありましたが、恩師である河内千栄子教授、林迪廣教授、古賀幸久教授、小竹一彰教授や事務局の有馬彰博さんら当時の教職員が、その情熱に応えるべく奔走。
周囲の支えを糧に、持ち前の好奇心と努力で道を切り拓いていったエピソードに、参加した学生たちは深く聞き入っていました。その後も、アメリカ、イギリス、ドイツ、オランダと、国境を越えて研究の場を広げ、数々の困難を乗り越えてこられた篠崎さんの歩みは、まさに挑戦と出会いの連続そのものでした。こういったご自身の経験をもとに、開かれた大学教育と国際化の意義について近年執筆されています。
学生からのQ&A:未来を描くためのヒント
今回のイベントは、参加者にお弁当とお菓子が準備されており、お弁当を食べて小休憩を挟み、後半はリラックスした質問タイムとなりました。学生や教職員からの質問に丁寧に答えていただきました。
留学費用の捻出はどうされましたか?
「今はAIで済むこともありますが、当時は翻訳のアルバイトがありました。あとは奨学金制度もさまざまあるので調べるといいと思います。私自身は、ある奨学金に応募しようとしたら期限が1週間前に終わっていたということがありました。その時は事務局に電話して掛け合い、応募書類を受け付けていただいた経験があります。もちろん提出期限を守ることは重要ですが、支援する側も『熱意のある人』を探しています。何かトラブルがあっても自分の思いをしっかりと伝えてほしいですね」
選択の基準は?
「自分の魂が震えることを選んできました。あとはやりたいことを短期・長期の視点で整理し、そこに自分なりの一貫性があるかを大切にしています」
挑戦を継続するには?
「楽観的であることも大切。あとは仲間を作ること。たとえば論文を書いたり、遠距離のため泊りがけで大学に勤務していたときは、子どもの世話は夫や夫の家族、近所の人たち、親仲間、世代を超えた友達が助けてくれました。そうやって自分が受けたものは、いつか自分も同じようにほかの人にしていきたいし、社会に返して行きたいという思いがあります」
参加した学生の声
参加した学生からは「実際に世界で活躍されている先生が大変な努力をされていることがわかった。自分も将来海外で働きたいという希望があるので、語学を頑張りたいと思いました」「旅行でもいいから日本を出て視野を広げることが大切だと思った」「ヨーロッパの大学で教授をされるような卒業生がいると知り、とても魅力的な先生のお話を聞けてうれしかった」といった感想が寄せられました。
久留米大学法学部では、今後も卒業生と在学生がつながり、それぞれのキャリアや生き方を考えるきっかけとなるイベントを開催してまいります。
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