学部・大学院のTOPICS 学生が地域と連携し「福岡県竹林サミット」「ちくご川竹筏」を企画・運営
10月4日（土）・5日（日）の2日間にわたり、久留米市の筑後川防災施設「くるめウス」および筑後川河川敷を会場に、「第19回福岡県竹林サミット in 久留米」と「第13回ちくご川竹筏（たけいかだ）」が並行して行われました。
両イベントはそれぞれ異なる目的を持つ催しですが、今回は「竹筏」をキーワードに、竹林整備と筑後川の保全を一体的に考える場として同時開催されました。
福岡県竹林サミットは、竹林整備を通じて里山の保全と竹の有効活用に取り組む団体が集まり、活動報告や意見交換を行う年次イベントです。今回、久留米市での開催にあたっては竹林と筑後川という二つの地域資源を「竹筏」という形で結びつけ、それを軸に、楽しみながら竹と筑後川の魅力と課題を発信し続ける活動を行ってきた「筑後川－竹・筏・夢プロジェクト実行委員会」とその趣旨に賛同する経済学部藤谷岳研究室が共同で「第19回福岡県竹林サミットin久留米実行委員会」を構成し、企画運営を行いました。
一方、「ちくご川竹筏」は「筑後川水源保全計画」に基づいて設立された推進協議会（4県29市町村ほか）の理念「筑後川流域圏水源地域保全パートナーシップ」に則り、森・川・里・都市・海のつながりを重視しながら、竹林伐採と竹の利活用を通じて地域住民の「筑後川流域水質保全」への意識を高めることを目的としています。
今回のイベントで使用された竹は藤谷ゼミの学生たちが高良山の竹林で伐採・搬出したものです。竹は根が浅く、土壌の保持力が弱いため、豪雨などにより土砂災害を引き起こす可能性があります。学生たちは放置竹林に足を運び、実際に竹林整備に参加することで、環境保全の現状と課題を学ぶ貴重な経験を得ました。
第13回ちくご川竹筏（たけいかだ）
10月4日（土）は「竹遊び体験」、5日（土）はメインイベントの「竹筏レース」が行われました。初日はあいにくの雨模様でしたが、2日目は雨に悩まされることなく、開催されました。4人一組（往路・復路で2人ずつ）が竹筏を操作し、筑後川を往復してタイムを競いました。川の流れに苦戦したり、竹筏がばらけそうになったりする場面もありましたが、学生をはじめ多くの参加者の協力と笑顔で、会場は終始活気にあふれました。
藤谷ゼミの学生たちは、イベント運営や参加者サポート、会場設営などを担当。地域の方々との交流を通じて、竹を中心とした地域資源活用の意義を肌で感じる貴重な機会となりました。
2日間にわたるイベントは、竹を通じた地域連携と環境保全の大切さを改めて実感する機会となりました。藤谷ゼミでは今後も、地域資源を大切にし、地域の持続可能な社会づくりに貢献する取り組みを続けていきます。
