学部・大学院のTOPICS 「ちくご川竹筏」でイベントを盛況に
10月4日(土)・5日(日)の2日間にわたり、久留米市の筑後川防災施設「くるめウス」および筑後川河川敷を会場に、「第13回ちくご川竹筏※」が開催され、イベントの運営管理を学生が行いました。
これは九州最大の流域圏の一級河川である筑後川と高良山の竹林を「竹筏(たけいかだ)」という形で結びつけ、それを軸に、楽しみながら竹と筑後川の魅力と課題を発信し、一般市民の関心を向上させることを目的としています。
二つのイベントは本来別のものですが、毎年「ちくご川竹筏」のイベント運営を務めている、経済学部藤谷研究室が福岡県竹林サミットの活動趣旨に賛同し、実行委員会を構成。当日までの企画・運営を担当し、並行して進行しました。
「第19回福岡県竹林サミット in 久留米」を並行して
※幹線流路143km、流域面積2,860㎢と、九州最大の流域圏を持つ一級河川「筑後川」の水源保全の取り組み「筑後川水源保全計画」に基づき、発足した推進協議会(4県29市町村ほか)の「筑後川流域圏水源地域保全パートナーシップ」に則り、森・川・里・都市・海のつながりを重視した流域循環の中で、「流域森林の保全」を中心にとらえ、森林間伐の一助となる竹林の伐採及び伐採した竹を活用して各種イベント企画することで、地域住民への「筑後川流域圏水質保全」への意識を高めることとしています。
ちくご川竹筏レース開催まで
10月4日・5日に行われる「ちくご川竹筏」に向けて、高良山の竹林に竹を切りに行きました。8月3日、9月21日、9月28日の3回実施しました。足場も悪く暑い中、多くの方にご参加いただき、無事に予定数の竹を切り、運び出すことができました。また、イベント当日に行う「竹飯作り」や「竹遊び」の試作も行いました。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
竹は根が浅く、土壌の保持力が弱いため、豪雨などにより土砂災害を引き起こす可能性があります。雨の多い久留米市にとって、これは大きな不安要素です。この不安要素を取り除くためには、竹林整備が不可欠となります。放置竹林に足を運び、実際に竹林整備に参加することで、現状と課題を考えていただく良い機会になったと思います。
1日目
また、小学生以下のお子様も体験できる「竹筏体験」、竹あかり(竹灯籠)作り、竹のおもちゃ作り・体験、竹飯・食器作り・試食、総竹製のテント作成のデモンストレーション、竹ラケットでの卓球など、「竹」をとことん楽しむイベントを行います。
(取り消し線のところは、今年度は天候等の都合で実施できませんでした。)
2日目
メインイベントとなる「竹筏レース」は、くるめウス下の河川敷から向こう岸までの距離を竹筏で横断し往復したタイムを競い合います。
2日目は心配された雨に悩まされることなく開催されました。1グループ4人(行き帰り各2人)でそれぞれ一つの竹筏を操作し、1往復のタイムを競いました。途中、川の流れにより、操作が思うようにいかなかったり、竹筏の竹がばらけそうになったりするなどのアクシデントに見舞われましたが、多くの方の参加によりイベントが盛り上がりました。
2日間にわたるイベントは、竹と筑後川を通じた地域連携と環境保全の大切さを改めて感じさせる機会となりました。
今後も筑後川流域の豊かな自然と竹林資源を次世代へつなぐ取り組みが、地域の中でさらに広がっていくことが期待されます。