地域貢献のTOPICS 福岡県「避難所運営学生ボランティア研修」で学生が活動を発表
12月14日、久留米大学御井キャンパス学生会館3階ミーティングルームにおいて、福岡県主催の「避難所運営学生ボランティア研修」が開催され、本学の学生が参加しました。そのプログラムの一つとして、「被災地復興と地域貢献」(上村 一則教授、松田 光司教授)を受講する学生と法学部の松田教授が学生ボランティアの取り組みを発表しました。
本研修は、災害時に重要な役割を果たす避難所運営について理解を深め、将来の災害対応を担う人材を育成することを目的に実施されたもので、災害ボランティアの基礎知識や心構え、福祉避難所の役割、男女共同参画や多様性に配慮した避難所運営のあり方などについて、専門講師による講義やグループワークが行われました。
松田光司教授と学生が防災ボランティアの取り組みをテーマに講義
研修の後半で、「被災地復興と地域貢献」を受講する学生と法学部の松田教授と学生による発表が行われました。松田教授からは、地域の自主防災組織や災害ボランティア団体での活動経験を踏まえながら、久留米大学における学生ボランティア団体の取り組みや、平時から地域と関わることの重要性について紹介がなされました。
続いて「被災地域復興と地域貢献」の授業の中で「防災総合グループ」として活動している学生から、グループでの取り組みについて発表を行いました。
被災地域復興と地域貢献の授業では、座学に加え「防災総合グループ」や「災害時情報発信グループ」などさまざまなグループに分かれて、それぞれの目的に沿った活動を学生自身が考えて活動を行っています。
そのうち「防災総合グループ」の学生3名が、これまで取り組んできた避難所運営などに関わる実践的な取り組みについて発表を行いました。段ボールベッドやパーティションを活用した避難所環境の改善、防災イベントでの体験型企画、災害時の情報発信を意識したSNS活用など、若い世代ならではの視点を生かした活動内容が紹介されました。
また学生は、12月6日に西国分小学校の体育館で行われた校区向けの防災訓練(避難所体験研修)にも企画段階から関わるなど、地域で防災意識を高める取り組みも支援しました。
このグループのリーダーとしてかかわり発表を行った竹之内流輝さん(法学部法律学科3年)は、 「これまで取り組んできた活動が、避難所運営という大きなテーマにつながっていることを改めて確認できた。今回の研修で得た知識を生かし、今後は地域の防災訓練や災害ボランティアにも積極的に関わっていきたい」 と今後の活動への意欲を語りました。
研修に参加した学生からは、「避難所運営は特別な人が行うものだと思っていたが、学生である自分たちにもできる役割があることを実感した」 といった声が聞かれ、避難所運営を自分ごととして捉える貴重な機会となりました。
本学では今後も、地域社会や行政と連携しながら、学生が主体的に学び、社会に貢献できる機会を創出していきます。